「やりたいことはあるのに、なぜか動けない」
そんな時、私たちはつい根性論やモチベーションのせいにしがちです。
しかし、実はそれは「意志」の問題ではなく、もっと物理的な「エネルギー不足」が原因かもしれません。 今回は、私自身の体験から見えてきた「脳のパフォーマンスを最大化するエネルギー戦略」についてお話しします。
脳は「変電所ひとつ分」の電力を欲している
苫米地英人さんの著書でもよく触れられていますが、計算上、人間の脳がそのスペックをフルに発揮しようとすると、なんと「変電所ひとつ分」に相当する膨大な電力が必要になると言われています。
しかし、私たちは実際に体内でそんな膨大なエネルギーを生み出してはいません。
ではなぜパンクせずに済んでいるのか。それは、脳に備わった「RAS(網状体賦活系)」という優れたフィルター機能があるからです。
脳は、自分にとって重要でない情報を無意識のうちに切り捨て、エネルギー消費を最小限に抑える「省エネモード」で動いています。いわば、情報の取捨選択をすることで、私たちの生命を維持しているのです。
「省エネモード」では現状の外側へ行けない
ここで一つ、大きな問題に突き当たります。 脳が「見たいものしか見ない」という省エネモードで動いている限り、私たちは「今の自分(現状)」の中に留まり続けてしまいます。
高いゴールを掲げ、現状の外側へと一歩踏み出す。
これには、日常の省エネ運転をはるかに超える、凄まじいエネルギーが必要です。 「やりたいことはあるのに、なぜか体が動かない」 それは、意志の力が弱いのではなく、新しい世界を認識するための「脳の電力」が物理的に不足しているだけかもしれません。
「火力発電」から「高効率エネルギー」へのアップデート
では、どうすればその「出力」を確保できるのか。 一般的には「筋トレをして体力をつける」といった発想になりがちですが、もっとベースとなるのは「エネルギーの変換効率」です。そこで鍵となるのが「食事の質」と「腸」です。
エネルギーの源は食事ですが、ただ食べればいいというわけではありません。添加物などの「ノイズ」を減らす引き算は、いわば送電網の錆を取り除くようなもの。抵抗を減らすことで、エネルギーがロスなく脳へと届きます。
さらに私が重要なのではないかと考えているのが、「腸内細菌」の力を借りるという視点です。
ビタミン剤などで栄養を足すのが「薪(まき)」を直接くべるような補給だとしたら、腸内環境を整えることは、「生体内の発電システムそのものを高効率化する」ような感覚です。 これまでの消化吸収が「火力発電」だとしたら、目に見えない無数の細菌たちの力を借りることで、よりクリーンで強力な「次世代の発電システム」へとシフトするイメージです。
「合法的なドーピング」で、身体から書き換える
私自身、腸内細菌系のサプリメントを色々と試していますが、非常に良い感覚を得ています。 エネルギーの効率が上がると、脳だけでなく末端の筋肉の「余計な緊張」も抜けやすくなります。身体がゆるみ、パフォーマンスの基盤が整う感覚です。
これからの時代、高い抽象度で思考し、情報の大海を自由に泳いでいくためには、脳の出力を支える「圧倒的なエネルギー基盤」が不可欠です。
腸内環境を整え、菌たちの力を借りることは、現状を超えていこうとする人にとっての「合法的なドーピング」とも言えるかもしれません。
「最近、どうも一歩が踏み出せない」 そう感じている方は、精神論で自分を追い込む前に、まずは自分の内なる「発電所」のメンテナンスに目を向けてみてはいかがでしょうか。
食事の質を整え、腸内細菌を味方につける。 シンプルですが、あなたの「世界の広がり方」に、驚くほど大きな影響を与えてくれるはずです。
頭で考えた理想に体がついてこないときは、まず「内側」から変えてみる。意外と、世界を変える最短ルートはそこにあるのかもしれません。
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